縄文柴犬とは

縄文柴犬は、縄文時代のヒトとイヌの共生・狩猟採集生活をし、世界的にも珍しい原種的な形態を引き継ぐとも言われる貴重な日本の在来種です。縄文柴犬は、我が国の豊かな自然の中で、歴史上の最初に出会った家畜として、日本人の暮らしを物語る文化遺産です。 縄文柴犬の60日齢
縄文人と暮らす縄文犬
(国立科学博物館絵葉書より)

縄文柴犬は額段が
  浅く面長で、口吻部は太く頑丈







↑ 額段と頭骨比較 ↓
 1.縄文時代のイヌ(宮城県文化財報告書第
   111集「田柄貝塚出土犬骨の形態的特徴
   について・茂原信生ほか」)
  2.縄文柴犬(筆者所蔵)
  3.一般のシバイヌ(歯界展望70ー6・茂原信生
  1987「ヒトの咀嚼器官のの未来を示すもの」)

 

縄文柴犬は、歴史的将来的にも研究する上で「区分」する必要上の呼称です。 縄文柴犬は、縄文時代の遺跡から出土した犬の骨格・頭骨や額段が浅いなど、良く類似し、世界的に見ても珍しく、原種性が維持された日本の犬です。新しい犬種ではありません。また縄文時代の縄文イヌでもありません。特定の団体や個人の私的な犬ではありません。(営利目的の仔犬販売はしておりませんのでご注意ください。)      原野を駆ける縄文柴犬

鋭敏で敏捷な行動、音も無く山野を走り回る体躯構成で、日本の大型野生動物にも、対峙する能力があり、その締まった体型は見た人に強い印象を与えます。飼い主には従順であり、警戒心が強く、主人を守り、見知らぬものに対しては威嚇します。
最近、各地の里山周辺で獣害発生が目立っています。私たちの実験では、縄文柴犬がクマを近寄らせない、追い払うことが数年間の実験で実証されました。クマ・シ力・イノシシ・サルなどの野生動物の食害を防ぐために、縄文柴犬は農山村で役立ち、今後も実験に取り組んでまいります。
(資料室参照)
栗農園を守る縄文柴犬
過去10年ほどツキノワ熊を寄せつけない
(秋田県・宮城県の例)

縄文柴犬は、例えば狩猟犬のような訓練をしなければ飼えない犬ではありません。日本の地形になじみ、日本人とともに暮らしてきた犬ですから、食餌も野菜混じりのものですし、犬小屋も大きなものは必要ありません。家の中で室内犬として飼うことも可能です。縄文柴犬研究センターに入って全国の仲間と交流し、縄文柴犬の特性を理解できるならば、難しいことはありません。(詳しくは資料室・縄文柴犬の飼い方参照)

縄文柴犬を手に入れるには・・・
私たちの縄文柴犬は、法人として血統書を発行しておりますが、一般的な売買をしておりません。私たちの縄文柴犬を飼いたい方は、特性を理解した上で里親になっていただきます。その際、繁殖にかかった費用とか、諸費用(伝染病ワクチンや送料など)を負担していただいています。(詳細についてはご一報ください。)